高校時代の浮いた話
昨日のお友達の話。
上の写真は高校時代の私たちです。
友人の多くがバイト代をクラブ通いやらブランド品に注ぎ込む一方、私たちは稼いだお金を持って鮎料理を食べに遠出をした時の写真です。
後日クラスメイトに写真を見せたところ、「女子高生の行く場所ではない」「怪奇写真」などと大好評でした。
そんな華の女子高生だった私たちの話。
私もその子も、高1の中頃に中学時代の男の子と良い感じで自然消滅を遂げ、それ以来彼氏ができることもなく男子不在の青春を送っておりました。
高2のある日、その子がバイト先の人の繋がりでコンパに参加したそうで、そこで他校のイケメン男子から猛烈なアプローチを受けたそうなんです。
翌日学校でその子からその話を聞いたんだけど、今まで見たことないくらい浮かれてて。
キャッキャはしてないけど、静かなる浮かれが私には見て取れました。
友達 「今度の土曜日、2人で遊ぼうって言われた」
うめ 「おー、いいじゃん!」
友達 「なに着てけばいいの??」
うめ 「わからん…。普段着はやめたほうがいいかもね…(我々の普段着はジャージまたはスウェット)」
友達 「パルコで新しい服買うわ…!うめこ、今日付いてきてくれん?」
うめ 「ごめん、今日部活(吹奏楽)先生来る日だから休めんー(T-T)」
友達 「そうかー。わかった!頑張って!」
そんな感じで、友達は放課後1人でパルコに行ったそうです。
部活中の私はソワソワしちゃってて、何度も合奏でミスをしました(そうじゃなくてもミスしてる)
いろんなことが頭の中を駆け巡り…
友達、どんな服買ったんだろ?
上手くいくといいな!!
イケメンの彼氏かー、どんな人なんだろ!
…でももし友達に彼氏ができたら…
今までみたいにしょっちゅう遊べんくなるな…
土曜日なんてうちに泊まりにきてばっかだったのに…
早朝デニーズもできんくなるんかな…
嬉しいやら寂しいやらで、複雑な心境でした。
でも断トツで私を悩ませた事柄は、
「恋愛相談されても何ひとつアドバイスできん」
ということでした。
何も言えないよ私。何も分からないよ私。
友達がイケメンと遊ぶ約束を取り付けた土曜日は、元々友達が私の家に泊まりに来る予定の日でした。
「もしかしたら、うめこの家行くの夜遅くなるかも」って言うから、「いいよいいよ何時でも!来れんくなったら連絡して!」と伝えました。
そして土曜日を迎えました。
どうせ友達が来るのはイケメンとのデートが終わってからだし、午前中はゆっくり過ごして、午後から部屋の掃除を始めました。
「もしかしたら今日、友達泊まりに来んかもな…。
もし勢いでイケメンとお泊りなんてことになったら、部屋の選びかたから支払いのやりかたまで事細かに聞かなかん」
と、下世話な好奇心を募らせたところで突然インターホンが鳴りました。
父が応答してて、私は特に気にも止めず部屋の掃除を続けていると、父が下の階から
「うめこ!〇〇ちゃん(友達)来たぞ!」と。
「え!!!!」と思い時計を見るとまだ14時過ぎ。
あまりにも早い…
もしやドタキャンでもされたんか…
慌てて玄関を開けると、そこにはヘラヘラとした友達の姿が。
明らかに昨日までの恋する乙女の姿ではない。
「どうしたの!遊ばんかったの?!」と聞くと、「遊んだよ。つまらんから帰ってきた」と…
聞けば、イケメンは初っ端から待ち合わせの時間を遅刻して来たらしい。
それを軽い感じで謝られ、地下鉄で座席に座れば肩に頭を置かれ、水族館に行けば手を繋がれ、気持ち悪くてしゃーないんで適当な理由を付けて帰ってきた、と。
「もう二度と会いたくない」と言っておりやした。
その出来事を最後に、全く浮いた話もないまま卒業を迎える私たちなのでありました。
チャンチャン