まさかの中身
先週木曜日の話なんだけど。
うちのお店はキッチン専属のおじさんが1人、カウンター専属のおじさんが1人います。
キッチンができるパートさんがほかにいないので、キッチンのおじさんがお休みの日は社員さんが他店から来て入ってくれています。
カウンターは、私を含め数名のパートでもできるので、カウンターのおじさんがお休みの日は私たちでやっています。
先週の木曜日はカウンター専属のおじさんがお休みで、パートの女性がカウンターをやっていました。
私は別のパートさんと2人でホールでした。
ランチタイム。
ナポリタンを出したテーブルの女性に呼ばれ、私じゃないほうのパートさんが接客に。
どうやら「胡椒がほしい」と言われたそうです。
タバスコとチーズはテーブルに運んでるし、うちみたいな昔ながらの鉄板ナポリタンを出すお店で胡椒を要求されることはあまりないので、「珍しいお客さんだね」なんて言いながら、そのパートさんはカウンターの戸棚からペッパーミル(イラスト参照)を取り出して、そのテーブルに向かいました。
このペッパーミル、私たちはまず使うことは無くて、いつも使うのはカウンター専属のおじさんだけなんです。
カウンターはサンドイッチやデザート、ドリンクを作っているので、胡椒を使うような場面はあまり無くて…。
カウンター専属のおじさんは、たまに日替わりモーニングにアレンジを加えるのに胡椒を使ったりしています。
そんな専属オジしか使わないペッパーミルを例のテーブルに運ぶこと数分、
さきほどのパートさんが、再びそのテーブルに呼ばれました。
不思議そうな顔をしながらカウンターに戻ってくるパートさん。
うめ 「どうしたんですか?」
パート 「なんかさ、これ胡椒じゃなくてチョコレートじゃないですかって言うんだわ」
うめ 「え。そんなわけないですよ」
パート 「だよね。…でもこれ、よく見ると中身チョコチップじゃない?」
うめ 「えっ!!!」
中身、チョコチップでした。
こんなことってあります?
お客さんも、ピリッと刺激がほしくて胡椒を求めただろに、まさかチョコチップ渡されるとは。
「お客さん、これかけちゃったんですか?」とパートさんに聞くと、「ナポにかかっとたよ…」と真顔で言われました。
「どうしよう…、何て言おう…」と。
一応お客さんからは、ペッパーミルを返されたときに「もういいですよ」と言われていたそうで。
「もういいですよ、って言われたし、もういいかな?」と言うので、「いちかばちか、スルーしてみましょう…」と言い、2人ともそのテーブルには極力近づかないようにしました。
幸い、そのお客さんは本当にもう良かったようで、ゆっくり食後のコーヒーを飲んでニコニコ帰られました。
それにしても…
胡椒とチョコチップ間違えてペッパーミルに詰めるってヤバくないですか?!
写真撮っとけば良かった。
ペッパーミルにチョコチップが入ってるの、だいぶシュールでした。