うめぶろぐ

日々のもろもろ。

時代遅れの職場

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うちのお店、経営陣があんまよくない。

ケチくさい。

 

県内に数店舗展開してるカフェ(喫茶店ってほうがしっくりくるけど)で、会長や社長や社員さんも悪い人ではない。

 

悪い人ではないけど、古い。

そしてケチくさい。

 

パート、バイトの時給は常に最低賃金

私が働き始めた時は、時給845円だった。

 

一昨年くらいに名古屋市の最低時給が898円になったことを受け、2円だけ色を付けて時給900円に。

 

845円から900円のアップは大きいし、私は仕事も少し多いので、便乗でさらに上げてもらえた。

 

この時給の値上げにより、何が起こったか。

 

人件費の削減をうるさく言われるようになった。

 

今までホール2人で対応していたモーニングの時間を、ホール1人で対応するよう言われた。

 

モーニングをホール1人で対応すると言うことは、開店準備も2人から1人に変更になる。

 

大変だけど、やってできないことはない。

無理をすればできる。

 

無理をしてできてしまったので、ずっと無理して続けている。1年以上。

 

そんなことがたくさんある。

 

今月1日から、全メニュー値上げになった。

10月の増税で値上げしたら「便乗値上げだ」なんて言われかねないから、4月から上げておこう作戦だ。

そんな作戦もお客さんにはバレている。

バレていることも分かってやってる。

どこの店もやってることだから。

 

うちの経営陣は、この値上げに失敗した。

 

今まで税込400円だったコーヒーを、税込421円にしたのだ。

なぜ刻んだ。1円とか。気持ち悪いと思わんかったんか。

 

今までキリが良かった全メニューの価格を、軒並み一円単位で刻んだ。

 

値上げをして間もなく1ヶ月が経つけれど、いまだにお客さんから苦情が出る。

値上げに対しての苦情ではなく、刻んだことに対しての苦情だ。

 

…というか、そんな苦情が出ることだって本社は分かってたのに。

 

値上げ前に新価格の一覧表を見せてもらった時に、私たちは抗議した。

「財布持たずにコーヒー代だけポケットに入れて来店する人だっているんですよ。」

「1円なんて持ち歩きませんよ。」

「それなら430円にしたほうがマシですよ」

散々言った。

そして今、全く同じことをお客さんから言われている。

「1ヶ月以上前に同じこと言ったなぁ…」と思いながら謝る。

 

値上げ以降、売り上げは右肩下りだ。

今日の1日の売り上げは、先月のランチタイムの売り上げよりも少ない。

今までのランチタイム4時間の売り上げを、丸一日店を開けて達成している。

 

たかがパートの私たちに、経営悪化のしわ寄せが来る。

人件費がどうだ、水道代がどうだ、電気代がどうだ。

減らせ減らせで仕事にならん。

 

従業員の先頭に立ってくれていた先輩パートさんが、来月ついに店を辞める。

胃から出血し、血便も出ているそうだ。

その人の前に先頭に立っていたパートさんも、同じようにストレスを抱えて辞めていった。

2人とも、仕入れからシフト作りから給与計算までやらされていた。

 

来月そのパートさんが辞めたら、先頭に来るのは私だ。

 

仕入れくらいはやってもいいけど、シフト作りも給与計算も絶対やりたくない。

そんなんパートの仕事じゃないでしょ。

職場のみんなが月にいくら給料貰ってるからなんて知りたくない。そういうの、なんか嫌だ。

パートにやらせてるの、ずっと気持ち悪いなと思って見てた。

シフトだっていつも埋まらなくて、結局そのパートさんが都合よく穴埋めしてた。

そんな無理、私はしたくない。

バイトに頭下げて「土日出てください」なんて言いたくない。

そういうの、社員の仕事でしょ。

店長すら置かずにパートに店任せてるからこういうことになる。

 

先輩パートさんは、例えシフトが休みでも、仕入れや毎月の棚卸しには店に来て仕事してた。

私はそんなことできないし、「しませんよ」と社員さんに宣言した。

職場の都合で自分の休日を変えたり潰したりはできない。

そんなことする理由もない。

 

社員さんはよく飲み込めないようなフワッとしたこと言ってなだめてきて、その日のランチのメインに加え、ご飯と冷奴まで「夕飯に」と包んで渡してくれた。

しまいには「味噌汁も持ってけ」と言いだしたので、さすがに「いりません」と断った。

気の使われようがよく分かる。

 

こないだ、先輩パートさんの時給を聞いて驚いた。

私と10円しか変わらなかった。

ほんとケチな職場だな。恐ろしいほどに。

 

「はやく辞めなきゃ」って気持ちが大きいけど、「やれるとこまで無理してみようか」って気持ちも少しだけある。

 

店員として働いてるとき、お客さんの立場に立つと、うちのお店は「私の好きな喫茶店」だと思う。

先輩パートさんも、「この店は好きなんだよ」って言っていた。

だからこそ、無理をし続けてきたんだと思う。

 

経営陣も時代遅れだけど、店も時代遅れ。

ジャズが流れる薄暗い店内で、鉄板に乗ったナポリタンがジュージュー言いながらテーブルに運ばれてくる。

客はコーヒーを飲みながら何本もタバコを吸う。

店内にタバコの煙が充満してて、迷い込んだ嫌煙家は顔をしかめながら店を出て行く。

 

昔に父と入ったような懐かしい喫茶店

だからちょっとセンチメンタルになってんだなきっと。

 

なんだかんだ言ったって所詮はパートだし、妙な責任感感じるのは自意識過剰だとも思うし、もう少し肩の力を抜こうと思いながら今日も1日終わっていく。